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2017年10月「婦人科コラム」 咳がひどくて眠れない!

千幸堂_婦人科コラム

2017_10月_咳がひどくて眠れない

秋口から冬にかけて、咳に悩まされる人が増えてきます。
秋になると、肺の病気が多くなるというリズムがあることが東洋医学では知られています。
だからこそ、この時期に肺や咽喉を守り養生していくことがとても効果的なのです。


咳には細菌性による咳や、喘息などアレルギーのために起こる咳、最近急速に増えてきたのは、精神的に気の巡りが悪くなり咽喉のつまりがあるために起こる咳などがあります。まず、どの種類の咳なのか判別する必要があります。それには痰の色を見てもらうとわかりやすいのです。

①透明な痰
 透明な痰は正常な痰と言えます。咳で、透明な痰を出して、ごみやほこり、細菌を体外に出す作用があります。

②あわ状の痰
 あわ状の痰は「心不全」のサイン。心不全の時の咳は夜中に咳が激しく出て起き上がると呼吸が少し楽になるのが特徴です。泡状の痰が出た時には、心臓の検査を受けたほうが良いと思います。

③黄白色の痰
 黄白色の痰が出る咳は鼻水がのどに落ちてきている可能性があり、風邪や細菌性のことが多いのです。風邪の後などによく起こる鼻の中の炎症「副鼻腔炎(ふくびくうえん)」になっていることもありますので鼻の炎症を止めることが大切です。

④緑色の痰
 緑色の痰は重い気管支の炎症か気管支肺炎、気管支拡張症という感染を伴う可能性があるそうです。

⑤さび色の痰
 さび色の痰は肺炎球菌性肺炎の可能性があります。風邪をこじらせて肺炎を起こす3分の1はこの肺炎球菌性肺炎なのだそうです。こういう時には、抗生物質などの服用が効果的です。

⑥白に赤い点
 白に赤い点の痰は肺がん、肺結核の可能性があります。赤い点というのは血で白っぽい痰に僅かに血が混じっている痰が出たら即座に病院で検査をしてみてください。

⑦痰がでない
 ストレスで咽喉が詰まった感じがするときにも咳が出ます。こういう時には「半夏厚朴湯」という漢方薬が良く効きます。また、老人性、あるいは風邪の治り際に乾燥による咳が出ることがあります。この場合は「麦門冬湯」という漢方薬が良く効きます。

 最後に喘息などアレルギーによる咳もあります。こういった咳でお悩みの方は、体質改善作用のある漢方がお勧めです。病院の薬のように副作用が少ないので、しばらく続けられるとずいぶん咳が出なくなります。いずれにしても咳は体力を使いますし、周りの人も本当に心配になります。今年の秋はしっかりと漢方でケアをして、咳に悩まされない日々をお過ごしくださいませ。